社員を知る
M.Hさん
診断薬事業部 診断薬基礎開発室
2014年入社
専攻分野:医歯学総合研究科修了
製薬メーカー、食品(調味料)メーカーの研究室配属に絞って就活。医療系のキーワードにヤマサが該当したことに驚き、本社がある千葉県の出身だったため、興味を持つ。
診断薬の正式名称は「体外診断用医薬品」と言い、意外に身近な物なのはご存知ですか。例えば病院で採血や採尿をした時、その値が高いか低いかという紙をもらいますよね。その値を決めるための試薬の基礎開発、設計を行っているのが診断薬基礎開発室です。ヤマサは抗体を使った診断薬をメインに扱っており、抗体、抗原の調製、測定法の開発、商品化への各種試験などを行っています。診断薬は医療の現場で使われるため、治療方針や命に関与するといっても過言ではありません。そのため、性能はもちろん高い信頼性を要求されます。あらゆる条件を満たすものを開発するのは大変ですが、社会的責任を持った製品開発は大きなやりがいがあります。
入社後2ヶ月で大きなテーマを2つ頂きました。「責任もってやりなさい」と言われ、自分のペースでチャレンジ出来たのは嬉しかったです。診断薬基礎開発室は風通しがよく、先輩とディスカッションをしながら開発を進めていきます。診断薬はユーザーである医師や臨床検査技師が使いやすいものを開発するのが大前提ですが、製造しやすいかどうか、毎回同じ機能が担保出来るような設計が出来ているか、様々な視点が必要になります。また、ヤマサは開発から申請、製造、販売まで行う国内でも数少ないメーカーですから、製造や品質管理と協力をして製品を作っていく喜びもあります。薬の開発をしたい方は多いと思いますが、診断薬は薬に比べて世に出る確率がはるかに高く、実は入社3年で私が開発した製品も世に出そうです。自分が開発したというプライドと自分の製品が世の中に出る喜びは大きな魅力です。
入社2年目に学生時代に知り合った方と結婚をしました。当時、仕事が面白くなってきていて、忙しくなる前に結婚式しようと決めました。新居は銚子です。学生の時に通勤ラッシュを体験し、電車通勤はこりごりだったので、仕事場にすぐにアクセスできる場所を選びました。銚子はとても住みやすいです。お魚は美味しいですし、イオンもあります。車があれば生活に不便を感じません。奥さんは東京都内の出身なので、最初はナイーブだったのですが、夏祭りや花火大会など銚子市民の地元愛を見て「意外とこういうのもいいね」と言っています。研究・開発職は地方勤務が多いですが、私は千葉県出身で地元に戻れるチャンスとなりました。職住接近となり、ますます開発に力を入れたいと思っています。