社員を知る

ヤマサの安全・安心の守護神
入口から出口をすべて見る仕事。

S.Hさん

品質保証部 製品安全性試験室
2013年入社
専攻分野:生命科学院修了

学生時代は極限環境微生物の研究をしており、微生物を扱った醸造メーカーを中心に就活。ヤマサから最初に内定を頂き、入社。ヤマサの商品は実家も自分も馴染みがあった。

品質保証部はヤマサ商品の入口から出口まで全てを見る部署です。例えば、私の所属する製品安全性試験室は、新商品開発の提案があれば安全・安心な製品を消費者へお届けするために商品の設計段階から積極的に関わります。設計の際には安全性の観点から様々な疑問が出てきます。使用する原料の安全性は担保されているのか?その製品を入れる包材の強度は大丈夫か?殺菌はどうするか?製造後の洗浄はどうするか?といった不安点を1つ1つ試験により確認し、解決を目指し、様々な部署と連携をしていきます。さらに他の部署では商品が出来上がると製品検査による品質管理を行い、規格に適合しているか、満足頂ける品質のものかを検査により毎回確認していきます。また、お客様から求められた情報を提供する部署、商品の安全性を担保するための社内の仕組みを構築、管理する部署など様々な部署から構成されています。ヤマサの安全と安心を守る。消費者のヤマサへの信頼を創る。それが私の誇りです。

積極的にリスクを見つけ管理する

品質保証というとデスクで製品を分析する受け身的なイメージを持たれると思いますが、ヤマサの品質保証部は違います。自らリスクを見つけ出し、積極的に品質を管理していきます。去年は様々な部署で構成された原料管理を行う社内チームで「異物に関するもの」というテーマを決め、扱っている800の原料の中でリスクを分析し、サプライヤーを監査しました。原料の形態や生産工程などから考えられるリスクを洗い出し、国内のサプライヤー10社、海外のサプライヤー1社へ出張。問題になりそうなものをピックアップし、分析し、裏付けをとり、運用を考えて改善をお願いしました。正直、サプライヤーごとに考えも設備レベルも違い、改善点を見つけるのは苦労しましたが、様々な原料の製造工程も知ることができたのはいい経験です。積極的に動くことで、コミュニケーション能力や設備に関する知識、工程管理に関する様々な決まり事、規格など、仕事をしていくツールが増えたと感じています。

メーカーや大学と共同研究も

製品安全性試験室は6名の組織で、上下関係もなく、とてもフラットな雰囲気です。不安なことがあれば先輩に相談し、アドバイスを頂けます。研究も興味があれば自由にでき、昨年は排水処理の新しい手法についてメーカーと大学と協同研究し、学会にも行かせてもらいました。排水処理は経費を削減することができ、まだまだ可能性を秘めていると感じています。品質保証や品質管理は学生時代には馴染みがないと思いますが、非常に幅広い業務に関わるため興味があれば専攻を気にせず出来る仕事です。私も最初は醤油研究室希望でしたが、品質保証部の方が適正があるとヤマサの面接で勧められ、そのおかげで今は様々な現場や他社の人と話し、世界が広がったと感じています。