社員を知る
R.Sさん
商品開発部製品開発室
2014年入社
専攻分野:農学研究科 修了
もともと食べる事や食事のシーンが好きで、食品メーカーを中心に開発職希望で就活。当時、ヤマサ醤油は「鮮度の一滴」を発売したばかりで新しいことに挑戦する姿勢に興味を抱き、入社。
商品開発部製品開発室はヤマサ醤油ブランドとして社名が表に出る家庭用の商品をはじめ、外食産業などで使用される業務用商品の設計開発をしています。家庭用商品であれば、マーケティング部が考えたコンセプトをもとに原料選びや調合方法、分量などを考え、試作と試食、改良をくり返して商品の味づくりをしていきます。さらにその味を製造現場でどのような工程で進めていくかを設計し、実際に製造現場に立ち会い、製造が軌道にのるまで一連の流れを担当します。商品を開発するペースですが新規性の高いものは長期になりますが、基本は半期に1度新商品をリリースするため、新入社員でも設計開発に携わり、その商品が世の中に出ます。製品開発室のメンバーは15人で平均年齢は20代と若く、打合せや試作などで常に動き回っており、活気のある職場です。
来年の春夏に上市する商品の製造現場への落とし込み作業と秋冬に向けた商品の検討、輸出用商品等の味づくりをしています。担当商品の決め方は挙手制です。年に4回ほど行うマーケティング部との開発会議では家庭用、業務用といくつか案が出るのですが、やりたいものを選ぶことができます。苦手な味を無理して追求するよりもその味を美味しいと思う人が作ったほうがいいものができるという考えです。
また、味づくりだけではなく、コンセプトや販売方法などにも意見が出来る環境となっております。マーケティング部と一緒に飲食店などへ味の調査に出かけたり、サンプルを作ったり、企画の部分からも携わるようになりました。味の最終決定までに何パターンも試作品をつくり、微調整をして絞り込み、社内でOKを頂きます。製品開発の仕事の醍醐味は結果が見えることです。販売数が伸びていたり、良い口コミを見たりすると嬉しくなります。
ご存知の方もいると思いますが、市場で数多く流通をしている商品は別の会社に委託をして製造をする場合があり、ヤマサ醤油の商品も委託先企業で製造をされているものがあります。
入社3年目の時に担当した商品は委託先の工場で新しい製法をお願いする案件でした。社内の研究室で試作をすると、とても美味しい味ができ、なんとかその製法をできないかと協力をお願いすることになったのです。各企業の工場にはそれぞれの文化やルールがあります。微細なオペレーションも違います。そのため、なぜ、この工程が必要なのかといったやりとりを委託先の方と時間をかけ何度も何度も重ね、工場に出向いて何回もテストも行いました。特に委託先の現場責任者の方はとても親身に相談にのってくださり、1つ1つ課題を解決していったことは印象深いです。社外の人も含め、多くの人の力で1つの製品が出来上がるということを改めて実感した仕事でした。