クロストーク

若手社員のクロストーク

若手社員に就職活動やヤマサ醤油への入社動機、現在の仕事内容などを語り合ってもらいました。営業職と開発職、銚子本社と東京支社という、職種も配属先も異なる座談会はお互い多くの発見があり、大変盛り上がりました。

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トークメンバー

  • 室田さん

    室田さん

    2018年入社
    営業本部 営業
    園芸学部 園芸学科卒業

  • 太田さん

    太田さん

    2018年入社
    診断薬基礎開発室 研究開発
    理科研究科 基盤理学専攻 化学コース修了

  • 井上さん

    井上さん

    2018年入社
    商品開発部 包装容器開発室 開発
    農学研究科 生命機能科学専攻修了

  • 中山さん

    中山さん

    2019年入社
    営業本部 営業
    文学部 英米文化専修卒業

QUESTION 01

どのような就職活動をしていましたか?

室田私はメーカーや商社にはこだわらず、食品業界に絞って就職活動をしていました。大学も農業や食に携わる園芸学部だったので一次産業で自分が食べるものを扱っている会社がいいなぁと思っていました。

井上私は食品メーカーを軸に研究開発職を採用している会社をたくさん受けました。あとは知名度のある会社にエントリーするという、やんわりとした就活をしていました(笑)。大学の研究室で先生を見ていて、ずっと研究をしていくのは自分には無理かなと思っていたので、研究開発というよりは商品開発ができそうな会社を探していました。

中山私は文学部だったので、どんなジャンルの職業でも可能性があると思ったんです。それで、いろいろな会社の合同会社説明会や、ワンデーインターンシップに参加しました。そこからBtoCの会社に絞り、且つ食品と日用品を扱う会社に絞っていきました。この2つに絞った理由は、海外に商品を売るなら日本でクオリティが高いものって何だろうと考えたとき、日本食や日用品、文具かなと思ったからです。

太田私は健康やヘルスケアに関心があって、大学に進学する時から医薬品関連の職業に就きたい、専門性を活かしていきたい、という想いがありました。そのため製薬企業や診断薬メーカーに絞って就職活動をしました。その中で研究開発を募集している会社に絞り、職種別に応募したりしていました。いま思えば応募した企業も少なく、ずいぶんのんびりした就職活動だったと思います。

会話の様子

QUESTION 02

就職活動で大事にしていたこと、こだわっていたことはありますか?

太田やはり研究開発ができるかを一番重要視していました。生物系で研究開発ができる仕事ってあまりないんですよ。ヤマサ醤油は抗体技術などで、生物系の知識がけっこう使えるというのが良くて。それと職種別の採用を行っていて、入社前の面談で「開発部門に配属になる」と話を頂いたので、最終的にはそれが決め手になりました。

室田もともと食品業界に絞っていて、食のシーン全体に関われる基礎調味料メーカーや原料メーカーへ応募していました。ヤマサ醤油は最初の面接の時に面接官の方と雑談が楽しくできたのが印象に残っています。いま思えば、それが入社の決め手だったのかもしれません。

井上私はあまり深く考えずに、仕事をしたときに何がモチベーションになるかなぁと思っていて。やっぱり、自社商品がお店に並んでいたら気持ちがいいなぁと思い、メーカーでBtoCのラインを選んでいました。

中山私は就職活動を始める前に自己分析をして、自分がやりがいを感じることや楽しいことって何だろうと思ったんです。それは学生時代に留学をした経験でした。日本食の質の高さに気付きましたし、日本食を現地の方に振舞った時に喜んでもらえたうれしさが忘れられませんでした。それで、海外に質の高い日本の商品を届けられる仕事という軸で就職活動を行うようになり、日本食の象徴でもあるしょうゆに魅力を感じ、ヤマサ醤油に応募をしました。

会話の様子

QUESTION 03

ヤマサ醤油への応募動機を教えてください

太田ヤマサの診断薬部が1988年に発足しているんですけど、当時、文献に出たばかりの技術を採り入れていて、びっくりしたと同時にこういうところで仕事ができればと思ったんです。だから、「俺、今、こんなことやっているんだぞ」って大学の研究室に行って大っぴらにしゃべりたいんですけど。守秘義務があるので言えませんが(笑)

室田先ほども言いましたが、基礎調味料はあらゆる食のシーンに関われる点がかなり大きかったですね。学生時代に外食でアルバイトをしていて、そこの卓上しょうゆがヤマサ醤油だったこともあって親近感もありました。それと市販のものよりは業務用など外食のメニューに調味料として使われていているのがいいなと思っていて。ヤマサ醤油は外食産業にも強いという話を聞き、そこも魅力でした。

井上私は関西出身なのでヤマサ醤油の商品は店頭にあまりなくて。でも、「鮮度の一滴」はCMとかスーパーの棚に並んでいるので知っていたんです。当時は「鮮度の一滴」のようなしょうゆの鮮度を保持する容器はなく、「こんなんあるんや。すごいな」って興味を持ち、応募をしました。応募動機はこれ1本で、ヤマサ醤油への就活中はずっとこの話をしていました(笑)。いま、包装容器開発室にいるからこそ思うのですが、世の中にない容器を1から作って、それを売って、一定の評価を得るというのは、なかなかできないと思うし、ヤマサ醤油はすごく頑張ったんじゃないかなって思いますね。

中山単刀直入に言うと、ヤマサ醤油だけ海外営業に直結する職種で募集していたというのが応募の動機です。食品メーカーはたくさん受けましたが、海外営業はだいたい国内営業と職種が一緒で、入社してから競争して、海外営業に行けるという会社ばかりだったので。今は特販営業部で勉強中ですが、採用時の職種として最初から国内営業職と海外営業職が分かれているのは大きな決め手になりました。

会話の様子

QUESTION 04

現在のお仕事内容を教えてください

太田病院や検査センターで使用される体外診断用医薬品の開発をしています。具体的には大学の先生が見出したマーカー候補の有用性を自ら測定系を構築して評価したり、実際に設計された診断キットが求められている性能を担保できるか評価したりしています。また、比較的小さい部署ですので製造への移管や補助も行っています。

室田どんな病気の診断薬があるの?

井上癌とか糖尿病ですね。

中山私は大きく分けると首都圏の外食企業や中食(なかしょく)企業へ業務用商品を営業しています。外食系は直接飲食店へ売るわけではないので、商品案内をして問屋さんと一緒に売っていくという流れです。メインの顧客は地域で5~10店舗を展開している居酒屋やラーメン屋や定食屋、それとお惣菜を販売しているスーパーなどの業務用として食材を扱うところすべてがお客様です。カラオケやインターネットカフェ、病院、老健施設など、食事が出されるところはすべて営業先ですね。

井上問屋さんに売り込むんじゃないんですね。

室田問屋さんにも営業します。スーパーの陳列棚と同じで、問屋さんの在庫棚に置いてもらうのが大事なんです。問屋さんも「うちの在庫にあるから紹介しなきゃ」って、どんどん営業してもらえる。東京都内の飲食店は19万軒以上あるそうです。また、個別の問屋さんの得意先は数百から2~3000軒になります。これのすべてをヤマサ醤油の営業担当だけで回りましょうっていうのは現実的ではないので、間に入っている問屋さんにヤマサ醤油の分身になってもらって一緒に営業するんです。

太田問屋さんにも商品は試食してもらうの?

室田商品の味がわからないと困るから、問屋さんに向けて「試食会」みたいな感じで商品を使った料理を何品か持って行って、味を見てもらったりします。またお客様へダイレクトに提案する場合もあります。焼くとか揚げるとか、簡単な調理は上手くなってきましたね。時には凝ったメニューを作って持って行ったりとかします。

井上レシピはどうしてるの?

室田レシピは社内にあるので、そこから引用しています。また、メニューを考えてくれる人もいるので「このお客さんだったら、こんなのがいいんじゃないのか」と相談しながらレシピを作ってもらっています。

井上私はしょうゆや調味料の包装容器資材の開発や導入をしています。たとえば、新商品だと“こんな容量のこんな使用用途の新商品をつくりたい”という案があって、それにあった容器や材質、大きさ決めます。その後、容器を作る工場に依頼してサンプルを作ってもらい、実際に食品を入れて安全に使えるか、輸送中につぶれないか、様々な試験を行います。結果、使えますという判断をするのも仕事の1つです。あとは、例えば既に販売してい商品の液が垂れるとか、漏れるとか容器のクレームを日々改良して、少しずつ減らすように努めるのも仕事です。

太田商品の企画は開発から降りてくることが多いの?

井上それはいろいろですね。社長からもあるし、自分達からアイデアを出すこともあります。商品が輸送中につぶれるかどうかという試験は、銚子から大阪まで何百本をパレットに積んで輸送して開けて確認をしたり…。

3人すごい…。

井上商品をあえて下に落とすという落下試験もやったりします。容器のデザインは営業本部マーケティング部の仕事ですね。ただ、機能的な面で「こういうデザインにしてください」と指定する場合もあります。

中山私が所属する特販1課は全国に店舗を構える大手の外食チェーンをフォローしていています。商品は直接ユーザーさんへ提案しています。お客様のカテゴリーとしては、居酒屋やファミレス、カフェ、病院系産業給食、社員食堂を運営する企業や介護老人保健施設もあります。それと、特販1課では、そのお客様専用の商品(特別注文品)をつくることもあります。大手のお客様が多いので、味にブレがないようになど、そのお客様専用に商品を作ることが多いですね、お客さんと一緒に「もう少しこれ甘い方がいい」「しょうゆ感が強い方がいい」など何度もやり取りをして、作り上げていくのも仕事です。お客様のメニュー作りの悩みを一緒に解消し、自分が提案した商品がお店で食べられたときはうれしいですね。

QUESTION 05

入社後、印象に残っているエピソードは?

太田配属後の研修を経て、とあるテーマを任されたんです。でも私はそのテーマについて取り扱った経験が一切なく、当初はいろいろと苦戦したのをよく覚えています。先輩方に実験手技を非常に丁寧に教えて頂き、何とか開発は進められました。残念ながらそのテーマは終了してしまいました。けれど、その時に身につけた手技や考え方は今も役立っています。

室田新人の頃は飛び込み営業を何軒しても全然だめだったので、初めて商品が採用された時はうれしかったです。今もその店をのぞいたりすると、その商品をまだ使ってくれていて、うれしいなぁと思います。もう1つは、得意先の担当者に3回ぐらい怒られて「もうおまえ来るんじゃない」と叱られても何度も何度も顔を出して、話していたらだんだん仲良くなって、1年位経って顔を出すと「暑いでしょう」なんてお茶を出してくれて。諦めないで、足繁く、お客さんとコミュニケーションを取ることは大事だなと強く感じました。個人的な関係なら“もういいや”となるけれど、自分はヤマサ醤油の代表として行っているわけだから責任感もあったと思います。

井上入社1年目に在籍した製品開発室で、業務用の新商品を担当させてもらい、採用となった時は一番ぐっときましたね。自分が作った商品が世に出ていくというのは、それだけでうれしいです。

室田飲食店で採用されていると言いたくなっちゃいますよね。「これ、これ、俺が開発したやつ」って(笑)

井上めちゃくちゃ言いたい

中山私は先輩からのフォローが一番感動したというか、印象に残っています。仕事にある程度慣れてきても、新たな壁にぶつかることがありますよね。それでどうしたらいいかわからなくなったんです。ちょうどその時に入社1年目でお世話になった大阪支店の先輩に業務連絡をすることがあって、この機会に相談してみたんです。そうしたら「中山はこういう性格だから、こうした方がいいよ」みたいな、すごい的確なアドバイスを頂けて。その通りにやったら、うまく事が運んだことが一番印象的で、人に恵まれたなと思いましたね。

会話の様子

QUESTION 06

職場の雰囲気は?

中山営業って誰かを蹴落として、自分が上に行こうとか、そういうイメージだったんですけど、ヤマサ醤油は全くそんなことはなく、誰かが困っていたら誰かがサポートして、全体で目標に向かっていく姿勢があると思います。

井上包装容器開発室は人数が多くないので、本当に和やかな空気感で、何かあったらすぐ上司のフォローがあり、手厚いサポート体制になっています。

室田入社当時から先輩方のフォローが厚くて、若手が質問を投げかけると、すごく丁寧に答えてくれるという印象です。おおらかで優しい人が多いと思います。

井上社風なんですかね。会社全体、そういう人が集まっている感じですよね。

室田メーカーの営業職っていうと、ガツガツした体育会系みたいな印象があって、就活中もそういう会社をみましたけど、ヤマサ醤油は違うなぁと思ったし、入社してやっぱり間違っていなかったと思いました。あと、仕事でいろいろなメーカーの営業担当と会いますが、「ヤマサ醤油さんって本当に人柄がいいよね」って言われるので、人に恵まれているんだなと実感します。

太田診断薬基礎開発室は基本的には研究室みたいなところをイメージしてもらえればいいかなと思います。かなり和気あいあいで、頻繁にコミュニケーションをとりますし、室長や上司もフラットに接してくれます。研究や開発の進め方は自分で決めていくのですが、自分1人の力ではどうにもならないこともたくさんあるので、先輩とディスカッションをしたり、助言をもらったり、活気があります。研究開発と言うと、一人黙々と殻に閉じこもってやるイメージを持っていたんですけど、全然そんなことはありません。

会話の様子

QUESTION 07

休日の過ごし方は?

井上入社したては自分の車を持っていなかったので、休日は車を持ってる先輩や同期に乗せてもらって出掛けていましたね。銚子本社は釣りやキャンプ、スキー・スノボなどアウトドア好きな人が多いので便乗して一緒に遊んだりしています。あと、部活動が盛んで、フットサル部とペタンク部は毎週末やっていて…

3人ペタンク?

井上ペタンクはカーリングに似ているスポーツでフランスの競技です。

室田平日は市場調査で2件回ったり、試食を作って自分で食べたり、職業柄、食べることが多いので、休日はジムに行ったりしています。あとは、大学時代の友達と飲みに行ったり、仕事場で知り合った他メーカーの同い年の営業担当と夏はバーベキューしたりしています。

太田私は趣味でトランペットをやっており、毎週のように大学の仲間や所属しているバンドのメンバーと練習するために千葉に行っていました。あとは、みんなでお酒を飲みに行ったりとか、おいしいもの食べに行ったりしてましたね。時には一人で旅行することもあります。

中山外食企業担当のチームなんで、休日はめちゃくちゃ食べに行きます。あとは運動したり、平日に1から料理するのが大変なので、土日に作り置きをしたりします。

3人偉いー

中山作り置きもヤマサ醤油の商品を使って、いろいろ作ってみたりしてますね。同期と仲がいいので、遊園地に行ったり、ヤマサ醤油のお客様の居酒屋に飲みに行ったりしてました。

会話の様子

QUESTION 08

ヤマサ醤油のいいところは?

太田いくつか挙げられますが、1つは非常に長い歴史を持つ企業ですので、安定した環境の中で仕事に専念ができます。もう1つは新しい技術や制度の導入に対して積極的であり、日々変化している点も魅力です。

室田知名度があるので社会的信用もあるし、就職活動をしていても友達や親は「ヤマサ醤油ね」「よかったね」と安心してくれます。長い歴史があるので堅い会社のイメージがあると思うんですけど、意外と自由に自分がやりたいと思ったらチャレンジができる会社です。

井上商品開発部のメンバーはみんな食べることが好きで、女の子もめちゃくちゃ量を食べるから…

3人それ、いいところ?

井上めっちゃ、いいところやん!ちょっと頼みすぎたなぁって時でも「全然普通」って食べてくれるし。食べるのがみんな好きっていう共通があるのはいいところ(笑)。

中山私がいいなと思うところは、営業本部は女性が多くはないのですが、今後女性を活躍させたいという雰囲気を感じるんです。自分から発信していけば、どんどん変えてくれるような柔軟な仕組みになっていて、女性が働きやすいように、常日頃から気を配っているのを感じます。

会話の様子

QUESTION 09

ヤマサ醤油にフィットする学生は?

井上食べるのが好きな人。食べることに興味がある人。美味しいと思えることに楽しさを感じられる人。

中山ずばり、真面目な人かなと思います。上司が話をしていたのですが「他社はテレワークの時にさぼる人がいるというのを問題点としてあげていたけど、ヤマサ醤油ではこういうことを問題点としてあげることはなかったよね」って。

太田新しい技術や取組みを積極的に取り入れようとする社風がありますので、新たな知識を得ることに貪欲な方が良いと思います。

室田それぞれの個性が生かせる職場なので、どんな学生でも居場所はあると思う。しいて言うなら、自分からアクションを起こせる人。そんな人と働きたいという個人的な希望もあります。

会話の様子