部門長からのメッセージ

食品開発職

新製品の開発スタッフ。大事なのは食への旺盛な興味。

取締役 商品開発部長

向山 信

つゆ・たれ類の新製品開発を主業務とする商品開発部は、大きく以下のように分類されます。一つは「鮮度生活」「昆布つゆ」などテレビCMでおなじみの家庭用製品の開発、二つ目は大手外食企業や惣菜・弁当などの中食企業向けの特注調味料の開発、すなわち特定のお客さまの要求する味を、個々に生産し供給する特注品の味作りです。そして三つ目は、これら商品をお客様にご提供する為の包装容器の開発です。開封後の製品の劣化を防ぐ機能(鮮度保持機能)の研究や、使用後の廃棄物を減らしリサイクル率を向上させる等のSDGsを意識した容器開発にも力を入れています。また最近では、既存の市場で確立されていないコンセプトに基づいた新規性のある製品や、今後の拡大が目される比較的新しいジャンルの製品の開発等、既存カテゴリにとらわれない製品の開発にも力を入れております。

近年中食カテゴリ等の特注品分野では、コンビニ弁当やスーパーマーケット等量販店の惣菜などに使用される調味料の開発・製造の業務が急拡大しています。新製品の開発スタッフは、これらのさまざまなニーズに応えるべく、日夜、知恵を絞って製品開発に当っていますが、それは配合レシピを作成するだけでなく、実際の調理工程(煮る、焼く、揚げる等)を模して調理評価を行いながら、機器分析等によるデータの裏付けも行います。また時には営業同行により、試作品とデータを持参し、お客様へのプレゼンテーションを担う事もあります。

これら一つの製品の完成までには、既存の工場設備で実現可能なのかどうか?(既存の設備で実現できなければ、それを可能にする手立てを検討します。)、安全性、保存性、輸送耐性はどうか? 使い勝手、価格、発売時期(納期)はどうか?など、クリアすべき多くの課題があり、社内外の関係者と協力しながら仕事を進めることになります。

内容だけ想像すると一見難しそうに感じるかもしれませんが、入社してから知識と経験を積めば決して難しいことではありません。誰もが初心者からスタートしています。ただ一つ、どうしても必要なものがあります。それは、食に対する興味です。食べる事が大好き、作る事が大好き、そして流行りの飲食店を廻る事が大好きなど。これら食への旺盛な興味が大事な要件です。これが無いと、残念ながら仕事ではなく単純な作業になってしまいます。

食への旺盛な興味を持ち、時代の変化にマッチした商品を生み出していきたい。そんな貴方と仕事をともに出来る事を我々は期待しています。