部門長からのメッセージ

合成系研究職/バイオ系研究職

世界に誇る技術で、医療の未来を創る──ヤマサの挑戦

常務取締役 医薬・化成品事業部長

野口 利忠

ヤマサは、醤油づくりで培った高度なバイオテクノロジーを応用し、1961年に核酸(RNA)の酵素分解によるヌクレオチドの生産法を開発しました。これにより、核酸系うま味調味料を世界に先駆けて発売。1970年代にはヌクレオチドやその修飾体などの核酸関連化合物を製品化し、事業領域を大きく広げました。そして1997年には、医薬・化成品事業部を設立。食品分野で培った技術を医薬品分野へと進化させ、ヤマサは新たなステージへと踏み出しました。

また、1976年には抗体を用いた高感度定量キットを開発・発売。これを契機に診断薬事業部を設立し、モノクローナル抗体を活用した独創的な体外診断用医薬品を次々と生み出してきました。ヤマサの技術は、国内外の医療現場で高く評価され、医療の質の向上に貢献しています。 ヤマサの歴史は、革新の連続です。伝統に甘んじることなく、常に新しい技術と価値を追求し続ける姿勢こそが、私たちの「革新の伝統」です。

医薬・化成品事業部では、ヌクレオチドを原材料とした抗リウマチ薬や抗ウイルス剤などの原薬をはじめ、栄養補助食品添加物や化粧品原料など、幅広い分野に向けて核酸関連化合物を製造・販売しています。今後は、オリゴ核酸やmRNA医薬などの次世代核酸医薬にも対応し、プロセス開発および製造を担うCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)、さらに研究から製造までを一貫して担うCRDMO(Contract Research, Development and Manufacturing Organization)として、グローバル市場に向けた事業展開を加速させていきます。

診断薬事業部では、ヤマサ独自のバイオテクノロジーを駆使し、数々の体外診断用医薬品を自社開発・製造・販売しています。また、海外の優れた診断薬を国内に導入することで、世界の医療技術を日本の医療現場へとつなげています。医療情報を的確に捉え、製品設計に反映させる力が求められる分野ですが、何よりも大切なのは「医療の進歩に貢献したい」という情熱と活力です。 ヤマサでは、医療の未来を支える二つの事業を展開しています。

世界に通じる技術力と挑戦を続ける企業文化のもとで、医療の発展に貢献したいという強い意志を持つあなたの挑戦を、私たちは心から歓迎します。