医薬・化成品事業部と診断薬部の若手社員に就職活動やヤマサ醤油への入社動機、
現在の仕事内容などを語り合ってもらいました。
研究・開発職に絞って就職活動をした際のエピソードや
ヤマサ醤油の自由な開発環境、銚子勤務のメリットなど笑い溢れる座談会となりました。
土居 耕介2016年入社
診断薬部
診断薬基礎開発室 研究開発
理工学研究科 博士前期課程 修了
菅野 英美里2017年入社
診断薬部
診断薬基礎開発室 研究開発
理学研究院 地球生命圏科学生物学専攻 修了
小川裕也2018年入社
医薬・化成品事業部
薬品化学研究室 研究開発
理工学研究科 科学コース 修了
高松 美沙樹2017年入社
医薬・化成品事業部
生物工学研究室 研究開発
農学研究科 修了
QUESTION 01
土居:これは全員が共通していると思うけれど、研究に一番力をいれていました。私の場合、大学の研究室は環境に恵まれていて、自分が考えたことをやりたいようにできました。研究以外だと大学生になってフットサルや院生でスノーボードを始めたりしました。
菅野:大学院で別の大学に進学したので、受験勉強と実験をしつつ、息抜きでテニスサークルに行っていました。大学院はガンのたんぱく質を研究している研究室を選び、研究に没頭していましたね。
小川:力を入れていたことは2つあります。1つ目は研究です。予算もあって、先輩も少なかったので、試行錯誤をしながら自由にやれる研究室でした。2つ目はNPO法人でライフセーバーとして海の監視員をしていたことです。ライフセービングは高校の時から続けていて、大学でNPOに入ってトータルで9年やりました。最終的には監視員でも上の立場になり、海を1つ任されるほどになりました。
高松:私も力を入れていたことは研究です。研究以外だと囲碁部に入っていたので合宿をしたり、大会に出たり、いろいろな経験ができたなぁと思います。
QUESTION 02
土居:生命科学系の研究職に絞って、製薬メーカー、診断薬メーカー、研究の試薬メーカーに絞って受けていました。食品メーカーの研究職も1、2社受けました。そういえば、私は地方の大学ですが、地方は就活が大変なのです。たとえば小川さんだと説明会には電車に乗って30分位で行けるよね?
小川:そうですね。東京の大学なので。
土居:私は大阪までバスで6時間かかる(笑)。ヤマサ醤油の面接も飛行機を使ったので、交通費と時間がかかりました。交通費を頂いたけれど、申し訳ないな…とか思って。
土居:それと、バイオ系の研究職募集の枠ってすごく少なくて…。
小川:そうなんですか…。私だけ分野が合成系なので分からないです。
土居:バイオ系ってほぼ枠がないのに、学科が幅広いんです。理学部、農学部、工学部、薬学部、医学部が同じ職種に応募するから競争率が高い。なので、居住地、給料、福利厚生などのこだわりは捨てました。なんとしても研究職を得たいと思って。バイオ系はそのぐらいしないと就職できない感じだったな。
菅野:私も研究開発職にこだわって、化粧品の開発、医薬品関連の研究開発、あとはCROなど業界をいろいろ見ました。でも各社のインターンシップに参加するうちに、自分がやりたいことは医薬品関連かなと軸が決まってきて、最終的に診断薬とか医薬の研究・開発にシフトした時にヤマサ醤油から内定を頂いた感じです。学生時代に学んでいたことが活かせるかどうかもこだわりました。実際、今は学生時代に手掛けた実験をしたり応用をしたり、やりたいことができていると思います。
土居:じゃあ、1人だけジャンルの違う小川さんは?
小川:第一志望は有機合成の分野を活かせる研究職でした。理由は2つあって、1つは大学で知識を得た有機合成の研究をやりたいから。もう1つはライフセービングで人の命と関わった経験から健康とか命に関係した仕事に就きたいと思い、製薬メーカーとか原薬メーカーを受けました。でも、製薬メーカーの研究職は薬学部の方が有利なようで、そこと戦いながら就活していましたね。そういえば、ある外資系の製薬メーカーへ企業研究のためだけにMR採用のインターンシップに参加したのですが、気付いたら、最終面接までいってしまったことがあって…。
土居:菅野:高松:ハハハハ(笑)
小川:有機合成の研究職に本腰を入れて、合成系とライフセービングの生命系の視点で原薬メーカー、製薬メーカー、農薬メーカーなどへ就活をしました。
高松:私も学生時代に研究をしていた遺伝子組み換え技術が好きだったので、同じことがしたいというのが一番にありました。そのため、遺伝子組み換えが認められている医薬品や化学メーカーへ就活をしていました。
QUESTION 03
土居:学生時代に研究室でシンポジウムを開催した時に、ヤマサ醤油の診断薬部の方が来たんです。私は生まれも育ちも愛媛県なのですが、ヤマサ醤油は四国ではそれほど知名度が高くないんです。親も「どこ、何の会社?」って感じで。なので、シンポジウムでヤマサ醤油と出会って、就活の時に「医薬品を手掛けていたな」と思いだして、ヤマサ醤油を受けたのです。
菅野:私は様々な企業の研究職だけが集まるセミナーに行ったら、ヤマサ醤油の醤油研究室の方が発表をされていて、初めて、ヤマサ醤油に診断薬事業があることを知りました。伝統がありつつ挑戦し続ける社風にも興味を持ちました。
小川:私は5~6社ほど製薬会社の最終試験までいったものの、最終面接で全部落とされるという悲しいこともあって。
土居:あるあるだね。
小川:かなり研究室で落ち込んでいた時に教授から「ヤマサ醤油はどうだ?」と言われて。でも、ヤマサ醤油だと生物系を思い浮かべちゃって…。
土居:そう思うよね。
小川:でも診断薬事業を手掛けているのは知っていたので調べてみたら、合成をやっていると分かり、じゃあ、受けてみようと。それが経緯です。受けてみたら、話がしやすくて、エントリーシートを出したらすごく早く内定がもらえて。はじめて研究職で内定がもらえました。
高松:先程、小川君が少し話をしたのですが、製薬メーカーを受けると薬学部の方が有利だと思うんです。なので、ニッチな優良企業を探そうと、酵素メーカーや食品系の製薬メーカーなどを探しているなかでヤマサ醤油にたどり着きました。
土居:製薬メーカーは薬学部の方が有利かと思うけど、でも診断薬業界はそんな事はないかなと思う(笑)。
高松:でも診断薬のほうが医薬寄りで厳しくないですか?
土居:いや、意外にいける。バイオ系の研究職を志望している学生の方、診断薬は狙い目かも(笑)。
QUESTION 04
土居:研究職で内定を頂いていた会社は2社ありました。1社は診断薬メーカーで入社後の配属先は研究か、品質管理か、製造か分からないと言われました。もう1社はヤマサ醤油で、必ず研究職として配属してもらえると知り、決め手になりました。ヤマサ醤油は診断薬メーカーとしては一般的に知名度がそれほど高くなく、規模もあまり大きくないですが、会社全体としては知名度があります。それに、製薬メーカーも診断薬メーカーもどんどん淘汰される時代になっていて、入社後になくなるパターンもあります。だから、安定は大事だなと。
菅野:私は内定を頂いていたのがCROとヤマサ醤油でした。ヤマサ醤油に決めたのは土居さんと同じで、ヤマサ醤油という大手が手掛けている診断薬事業なので、安心感がありました。それと、研究職だと地方に勤務することが多いですが、銚子勤務なので学生時代の友人とも会いやすいし、今までの人間関係を崩さなくていいところも魅力でした。
小川:私は研究職で内定をもらえたのがヤマサ醤油だけでした。また、ずっと実家暮らしだったので、初めての一人暮らしをするのも銚子なら関東圏内の実家に帰宅がしやすいことも決め手でした。土居さん、菅野さんと一緒になりますが、歴史が長い会社で、知名度が高いところも入社理由です。
高松:実は私は自分に自信がそんなになくて、今までやってきたことが社会で通用するのかなって思っていたんです。ヤマサ醤油は研究職に就けるのがいいなと思っていましたが、製造にも携われるところが自己成長につながると思いました。
土居:ヤマサ醤油って研究と製造が近いよね。
小川:そうですね。他社の有機系だと分析と研究が分かれていたりしますが、ヤマサ醤油だと研究をしつつ、分析もやって、いろんな技術が身につきます。
QUESTION 05
土居:私と菅野さんは一緒で、診断基礎開発室です。体外診断薬や研究用試薬の研究開発をしています。製造や品質管理の一部も担っていますね。
小川:私は薬品化学研究室です。請け負っている仕事は、有機合成を基盤とした原薬中間体や原薬、核酸関連化合物の合成研究などの基礎研究をしています。大学との共同研究や企業からの受託合成の案件、また、他部署からの依頼分析などをしています。
高松:私は生物工学研究室ですが、基礎研究と製造支援業務の両方を担っています。基礎研究としてはこれからの事業変化に向けた酵母の育種を遺伝子メカニズムの視点からの研究も含めて行っています。製造で効率があがる遺伝子探索とか基礎研究もしています。製造支援は製造部門でおこった問題解決に向けた検討や原料の変更が問題ないか小スケールで試験をするなど、必要に応じて変化しています。自分のペースで仕事ができています。
QUESTION 06
土居:壮大なエピソードはあんまりなくて…。抽象的だけど、入社2年目の時に先輩とディスカッションしていて、「実験ではこんなふうにしたらどうですか?」って言ったら、「それアリかもね」って採用されて。1年目は言われたことをやるだけだったから、対等に話ができたことが嬉しかったですね。
菅野:入社1年目にテーマとして取り組んだ仕事で成果を出すことができ、依頼元の共同研究の先生のもとへ直接報告に行けたことが心に残っています。先生の研究の場に触れて、相談をしながら開発をし、研究の力になれるのが嬉しかったです。
小川:大量スケールの合成を見据えた合成製法の改良は印象に残っています。大学で行う実験や基礎研究では使う試薬などの制約がほとんどなく、目的物が合成できれば問題ないのですが、今後、製造等を見据えた大スケール合成を行う際には、作業者の安全性や操作のしやすさを考える必要があります。どうやって効率的に安全に合成するのかと、試行錯誤をするのが大変でした。文献などを参照して、実際に手を動かしてみても、思うようにいかないことが多くつらいこともあります。でも、やりがいがあります。
高松:入社2年目に製造支援を本格的に受け持つことになりました。製造現場では新しい知識も必要で、スケールの大きさやその方法などに戸惑うことが多かったのですが、製造の人から分かりやすい本を紹介してもらったり、フォローをして頂いたりして仕事が進められました。
土居:みんなちゃんとしたエピソードがあるなぁ(笑)。
QUESTION 07
土居:うちの部署はアットホームで、先輩・後輩の上下関係がないです。
菅野:気軽にいろいろ話せますよね。他の部署の方が見たら驚くほど和気あいあいとしています。
小川:うちはみんな優しいです。丁寧に教えてくれて、話しやすい人が多いです。質問した時には1対1で付き添ってくれます。上長も意見に筋が通っていれば、自由にやらせてくれます。
高松:うちの部署が他と違うのは半分が女性だということ。和やかな雰囲気が漂っています。
土居:うちは菅野さんが入ってくるまでは全員男性で、男子校の雰囲気だったもんな(笑)
QUESTION 08
土居:これはみんな違うでしょ?小川さんは海に行っているしね(笑)。
小川:はい。平日は業務後にテニスとバドミントン。銚子は海が近いので、休日はサーフィンをしています。最近はダイビングをはじめて、上級ライセンスを持ち始め、インストラクター免許をとるのかっていうぐらいガッツリやっています(笑)。毎週、海に行って、潜って、魚たちと遊んでいます。
土居:なんか、銚子がすごくいいところみたいだね(笑)。私はカシマサッカースタジアムが近いので、休日はJリーグの試合を見に行くことが多いです。社内の人や同業他社、銚子に住んでいる人はフットサルをすることもあります。冬はスノボもします。
菅野:学生時代の友人としょっちゅう会っています。休日は東京に行ったりします。また寮に住んでいるので、年齢が近い先輩・後輩と仲が良くて、バーベキューや鍋会があったら、顔を出したりしています。会社の人たちとは今年は旅行もしました。
高松:休日はひたすら寝て、たまった洗濯物を干すなど、平日には中々できないことをしています。料理の作り置きもしていますね。
QUESTION 09
土居:まず寮が近い。通勤時間は意外と重要だと思います。ヤマサ醤油は寮から徒歩5分です。
小川:下手したら職場まで5分(笑)
土居:毎日のことだから通勤時間が短いのはおすすめポイントになると思います。
菅野:仕事面でいうと、若いうちから責任ある仕事を任せて貰えます。大学時代の同級生と話をすると入社後1年間は研修でグループワークをやっているとか聞きます。ヤマサ醤油は実際に手を動かしながらOJTで進めていくので私に合っていると思いました。また、営業、企画、製造、品質管理とすべての部署と関わり合いながら仕事をするし、プライベートでもスキー合宿とか運動会とか、他部署と交流がある環境がいいと思います。
小川:初めての一人暮らしだったので、寮制度はいいなと実感しています。寂しくないというか、むしろうるさいというか(笑)。家賃はリーズナブルなので、その分、お金が貯まって趣味にまわせます。あと、社員食堂が安い!美味しくて、いっぱい食べられます。日替わりですし、夕食も食べたいと思うくらいです(笑)
高松:私も仕事面のおすすめを。チームでやっていないので、仕事を割り振られて自分で考えて実験できるのがメリットです。「こんな風にやりたい」と説明すればやらせてくれる会社です。隣が醤油研究室なので、一緒に遊びに行くなど、他部署と関われるのは楽しいです。
土居:ヤマサ醤油の特徴は同期で一緒にお昼を食べるよね。
菅野:小川:高松:確かに!