医薬・化成品事業部 | このサイトは、ヤマサ醤油株式会社の採用サイトです。

医薬・化成品事業部
Nuclease P1

ヤマサ醤油が1645年の創業時から受け継いできた品質本位の精神は、
製品品質を追求し続ける医薬・化成品事業部にも息づいています。

独自の研究を重ねた結果、リボ核酸(RNA)を5'-ヌクレオチドに選択的に分解する酵素ヌクレアーゼP1を発見。1957年には、得られた核酸成分を効率よく分離精製する技術を開発し、核酸系うまみ調味料5'-イノシン酸、5'-グアニル酸の工業的製法を確立しました。以来、核酸関連化合物に特化して発展し、医薬品原薬・中間体をはじめとして、調味料、化粧品、その他工業製品に幅広く利用されています。長年にわたり積み上げてきた経験と技術をさらに発展させながら、お客様のご要望に合わせた製造、受託サービスを行います。

Nuclease P1

ヤマサと医薬・化成品事業部の歴史

1645年
千葉県銚子で醤油醸造を開始(創業)
1928年
株式会社組織に改組
1957年
リボ核酸分解法による調味料製造法を発明
1964年
「微生物による5'-ヌクレオチド類製造法」の発明に対し、昭和39年度恩賜発明賞を受賞
1970年
医薬品製造業の許可取得
1971年
医薬品原薬製造開始
1989年
GMP適合新棟 完成
1997年
医薬・化成品事業部発足
2000年
ISO 9001認証取得
2003年
GMP適合新棟 完成
2012年
GMP適合新棟 完成

醤油のヤマサから医薬のヤマサへ。

常務取締役 医薬・化成品事業部長

野口 利忠

調味料から医薬品へ

ヤマサは醤油の製造で培ってきたバイオテクノロジーの技術を発展させ、核酸(RNA)の酵素分解によるヌクレオチドの製造法(リボ核酸分解法)を開発し、1961年に核酸系のうま味調味料の製造販売を開始しました。核酸分解で得られたヌクレオチドを酵素合成や化学合成によってさまざまな種類の核酸関連化合物を製造する技術を開発し、1970年代より医薬品原薬や医薬品原料の製造販売を開始しました。また、一方でヌクレオチドやヌクレオシドを食品添加物や化粧品の原料として供給して事業を拡大してきました。1997年に医薬・化成品事業部を設立し、現在も幅広い領域に向けて核酸関連化合物を生産しています。さらには、1970年代から創薬研究を精力的に行い、独自に創製した新規薬効成分をもとに製薬会社と共同で開発を進め、1992年には経口抗がん剤、1995年には成人T細胞白血病及びヘアリーセル白血病の治療薬の上市に成功しました。医薬品の原料として使用されている例としては、新型コロナウィルスのmRNAワクチン合成用の重要原料であるシュードウリジンがあります。テレビや新聞などで報道され最近注目されるようになりましたが、ヤマサでは1980年代から研究用試薬または医薬品原料としてシュードウリジンを製造販売しており、今回も早くから生産能力を増強することで世界中のニーズに応えています。将来のパンデミックに備え、更なる生産体制の整備を進めています。その他にもヌクレオチドの機能性についての研究を行っており、新たな機能性食品素材や化粧品の原料としての開発を進めていく予定です。ヤマサはヌクレオチドの供給において世界最大レベルであり、核酸の分野における研究開発、生産技術、品質は世界でもトップクラスという定評を頂いています。

核酸医薬へ

医薬・化成品事業部

核酸関連化合物の多くは有用な薬理作用や生理作用を示し、これまでに修飾されたヌクレオチドやヌクレオシドは抗がん剤や抗ウィルス剤などの医薬品の原薬(API)として使用されています。近年ではヌクレオチドが20から30塩基程繋がったオリゴ核酸医薬、及び高分子のmRNA医薬が注目されてきています。ヤマサもこれら核酸医薬の領域にも進出しています。オリゴ核酸は修飾されたヌクレオチドであるアミダイトを用いた化学合成によって製造されますが、ヤマサではGMP対応の新工場で特殊なアミダイトからオリゴ核酸までの一貫製造を行います。また、mRNA医薬は鋳型DNAとヌクレオシドトリリン酸(NTP)を原料に使って酵素合成により製造されますが、ヤマサにおいてもこのようなmRNA医薬の製造技術開発も進めております。これら核酸医薬の分野の技術は日進月歩で情報収集が重要なカギでもあるため、国内外のアカデミアやベンチャー企業などとタイアップをし、開発から治験薬・原薬の製造へ展開していく予定です。

醤油のヤマサから医薬のヤマサへ。
新しいヤマサを創っていくのはあなたです。

常務取締役 医薬・化成品事業部長

野口 利忠

実績をもとに医薬品へシフト

ヤマサは醤油の製造で培ってきたバイオテクノロジーの技術を発展させ、1961年に核酸系のうま味調味料を発売しました。1970年代には核酸関連化合物を医薬品原料や栄養補助食品添加物として製造販売し、事業を拡大。独自に創製した新規薬効成分をもとにして製薬会社と共同で医薬品の開発に成功し、1992年に経口抗がん剤、1995年に成人T細胞白血病及びヘアリーセル白血病の治療薬を製薬会社から市販しました。そして、1997年に医薬・化成品事業部を設立したのです。ヤマサはヌクレオチドの供給において世界最大レベルであり、核酸の分野における研究開発、生産技術、品質は世界でもトップクラスという定評を頂いています。こうした実績をもとに、今後は原薬中間体、原料を含めて医薬品に主軸をシフトしていきます。新薬や低分子のジェネリック、また、新しい核酸関連化合物を使ったアジュバントや糖蛋白、蛋白医薬、核酸医薬に参入する方針です。海外のベンチャー企業などとタイアップをし、開発から携わって臨床用の開発品の製造なども今後は大きくしていく予定です。創業371年の伝統ある会社が変化していく瞬間にあなたも立ち会いませんか。

超一流の研究者になれる可能性がある

医薬・化成品事業部

研究者は信念を持っていなければできない仕事だと思います。たとえば、抗HIV臨床薬として期待される「EFdA」はヤマサの信念を現すものです。「EFdA」のサンプルにはHIVに対する潜在的な効果が期待され、熊本大学、東北大学等との産学共同で10年以上前から研究が進められてきました。しかし、抗HIV活性は出来ていたものの、生体内で代謝され、それによる活性低下と毒性の発現問題がクリアできずにいたのです。もう無理なんじゃないか…そんな風潮の中、「絶対に作りたい」とヤマサの社員が最後のチャンスで作ったのが「EFdA」という化合物です。「EFdA」は米国メルク社にライセンスアウトし、臨床試験が行われています。こうした事例からもヤマサは核酸に特化しているため、うまくいけば超一流の研究者になれる可能性があります。こういうものを創りたい、開発したいという人をヤマサは否定しません。研究はやってみなければ分からない。ヤマサなら研究者の信念が成就できる会社だと自負しています。

Nuclease P1

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